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渇いた心に水を注ぐ
第4章 サードコンタクト〜真由子
圭人さんに寄り掛かりながら目を閉じて周囲の音に耳を傾けてみる。

気持ちが穏やかに落ち着いてくるのを感じた。
圭人さんの大きい身体の温もりも安心感をもたらしてくれる。


眠気が忍び寄ってくる感じがする…と思ったら、
圭人さんが小さい声で、
ビートルズの古い歌をハミングしてくれてた。


「ゴールデンスランバー?」

「お。
真由子ちゃん、古い曲、知ってるんだね?」

「私、若くないですよ」と言うと、
「俺よりずっと若いから」と笑う。


「落ち着きました。
それに、身体も温まりました」と言うと、
「じゃあ、出ようか?」と言って圭人さんが立ち上がる。

私も一緒に立ち上がろうとしたら、
少し立ち眩みしたのもあって、
脚を滑らせてしまって、
そのまま2人、浴槽の中に座り込んでしまった。


「うわ。
大丈夫?
濡れちゃったね?」と言いながら2人で立ち上がる。


服に水が含まれてしまって、なんだか重たい。

ゆっくり外に出ると、
「真由子ちゃん、ちょっとここに座ってて?」と言って、
バスタオルを持って来てくれる。


「これで拭いて?
で、内風呂の処に浴衣とかバスローブあるから着替えて?
でもって、着てるヤツ、絞って掛けておけば帰りまでに乾くだろう」


私は少し考えて、浴衣の上にバスローブを羽織って布のベルトを結んだ。
下着まで濡れていたので、ついでに洗ってから、
ドライヤーで乾かすか、アイロン借りなきゃと思った。


圭人さんは浴衣をゆったりと着て、
ジーンズを絞っていたので、
「貸してください」と言って乾いたバスタオルの上にのせてから、
巻き寿司のようにクルクルと巻いて、
圭人さんに端を持って貰ってから捻って行った。

それだけでもだいぶ水分が取れたようだった。
圭人さんも下着を手にしていたので、
「洗って干しておきますか?
後でドライヤーで乾かすか、
アイロンお借りしますね?」と言うと、

「自分で洗うから…」と少し紅い顔をするので、
私も紅くなってしまった。


「真由子ちゃんのワンピースとかも、
簀巻きにして絞る?」と言われて、
同じことをしてから、ハンガーに掛けた。


なんだか可笑しくなってしまって、
2人で笑った。




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