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渇いた心に水を注ぐ
第4章 サードコンタクト〜真由子
夕食は、お部屋に仲居さんさんが運んでくださり、
海の幸、山の幸がズラリと並んだ。
「あの…これって、
お酒、召し上がりたいようなお献立なんじゃないですか?」
「シンデレラを0時までに送らないといけないからね?」
「教会、たまにはサボっちゃおうかな?」
「えっ?」
「そしたら、圭人さん、お酒、飲めるでしょ?」
「えっと…良いの?」
「どうぞ」と言って、
仲居さんに飲み物のメニューをお願いすると、
圭人さんは嬉しそうに日本酒を頼んでいた。
「あとはこちらでやりますので…」と仲居さんに下がって貰って、
ぎこちなくお酌をしてみると、
「手酌するから大丈夫だよ」と笑われてしまう。
「ごめんなさい。
下手くそで…」と言うと、
「いや、真由子ちゃんにお酌して貰って勧められると、
嬉しくてたくさん呑んじゃいそうだからさ」と笑う。
食事が終わって、食器などを下げて貰って、
のんびりお茶を飲む。
充分、食休みをしてから、
圭人さんは食後にベランダのお風呂にお湯を張って、
「月でも観ながら入ろうかな?
真由子ちゃんも、タオル巻いて入ってみる?
浅めにお湯、張ってるし、
支えてあげるよ?」と言う。
なんとなく入れそうな気持ちがして、
頷いてみた。
そして、洗面所の処でバスローブと浴衣を脱いで、
バスタオルを巻いてベランダに出た。
夜で少し外はひんやりしていた。
圭人さんは、
「おいで」って呼んで手を伸ばしてくれるので、
恐る恐る入ってみた。
中の段差に座ってみると、おへそ位の深さだった。
「大丈夫みたい。
怖くないです」と言うと、
「下の処に座れる?
多分、そのままだと寒くなっちゃうかも」と言って、
圭人さんの前に座らせてくれる。
「寄り掛かって良いよ?
ほら。
ここからだと月が観えるでしょ?
少しずつお湯、出しておくね?
外だと温度が冷めちゃいそうだから」
お湯がゆらゆらと揺れて、
自分もゆらゆらしているような気がするけど、
不思議と怖さはない。
圭人さんにもたれながら月を観ていると、
安心した気持ちになって瞳を閉じた。
暫くして目を開けると、
水面が見えて一瞬パニックになってしまう。
圭人さんが、
「真由子ちゃん、大丈夫だよ。
俺がちゃんと支えてるから」と私を大きい身体でそっと、
でもしっかり抱き締めてくれた。
海の幸、山の幸がズラリと並んだ。
「あの…これって、
お酒、召し上がりたいようなお献立なんじゃないですか?」
「シンデレラを0時までに送らないといけないからね?」
「教会、たまにはサボっちゃおうかな?」
「えっ?」
「そしたら、圭人さん、お酒、飲めるでしょ?」
「えっと…良いの?」
「どうぞ」と言って、
仲居さんに飲み物のメニューをお願いすると、
圭人さんは嬉しそうに日本酒を頼んでいた。
「あとはこちらでやりますので…」と仲居さんに下がって貰って、
ぎこちなくお酌をしてみると、
「手酌するから大丈夫だよ」と笑われてしまう。
「ごめんなさい。
下手くそで…」と言うと、
「いや、真由子ちゃんにお酌して貰って勧められると、
嬉しくてたくさん呑んじゃいそうだからさ」と笑う。
食事が終わって、食器などを下げて貰って、
のんびりお茶を飲む。
充分、食休みをしてから、
圭人さんは食後にベランダのお風呂にお湯を張って、
「月でも観ながら入ろうかな?
真由子ちゃんも、タオル巻いて入ってみる?
浅めにお湯、張ってるし、
支えてあげるよ?」と言う。
なんとなく入れそうな気持ちがして、
頷いてみた。
そして、洗面所の処でバスローブと浴衣を脱いで、
バスタオルを巻いてベランダに出た。
夜で少し外はひんやりしていた。
圭人さんは、
「おいで」って呼んで手を伸ばしてくれるので、
恐る恐る入ってみた。
中の段差に座ってみると、おへそ位の深さだった。
「大丈夫みたい。
怖くないです」と言うと、
「下の処に座れる?
多分、そのままだと寒くなっちゃうかも」と言って、
圭人さんの前に座らせてくれる。
「寄り掛かって良いよ?
ほら。
ここからだと月が観えるでしょ?
少しずつお湯、出しておくね?
外だと温度が冷めちゃいそうだから」
お湯がゆらゆらと揺れて、
自分もゆらゆらしているような気がするけど、
不思議と怖さはない。
圭人さんにもたれながら月を観ていると、
安心した気持ちになって瞳を閉じた。
暫くして目を開けると、
水面が見えて一瞬パニックになってしまう。
圭人さんが、
「真由子ちゃん、大丈夫だよ。
俺がちゃんと支えてるから」と私を大きい身体でそっと、
でもしっかり抱き締めてくれた。