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渇いた心に水を注ぐ
第5章 修羅場は突然に〜圭人
数年経って俺もサロンも有名になっていた。


その日、俺は映画の仕事で帰れない予定だった。
ところが主役クラスの俳優が急病になり、撮影自体が中止になった。

サロンは休みの日だったけど、
スタイリングのカタログ資料をピックアップしようと、
自宅に帰る前にサロンに立ち寄った。

鍵を開けようとすると、
施錠はされていたがセキュリティが解除されていた。

「んっ?
昨日の最後にセキュリティ掛け忘れて帰ったのかな?
不用心だから言わないとな」と思いながら、
鍵を開けて中に入った。

店内の灯りは消えていたけど、
サロンの奥の個室から微かに灯りが漏れていて、
明らかに男女の営みの声が漏れていた。

「おいおい、誰だよ?
こんな処をラブホ代わりに使うなよな。
ラブホ代浮かせたいのか?」と思いながら、
目当ての資料を持って出て行こうとした時だった。


「梨香子さん…そんなに動かれると、
出ちゃいますよ?」

「ダメダメ。
我慢して?
もっと腰、早く動かしてよ」


えっ…!?


思わず身体が固まってしまう。


「ああぁ…んっ。
そこ!
もっと奥よ?
あっあっ…凄く良いわっ」


梨香子の声だ。
間違いない。


俺はそっと灯りの方に進んで、
ドアの隙間から中を見た。


斜めに倒した施術用の椅子にオトコを座らせて、
その上に裸の梨香子が跨っていた。

オトコの片手が梨香子の尻を掴んで、
もう片方の手は胸を掴んでいる。

梨香子は自分でクリトリスの辺りを弄りながら、
腰を激しく振っている。


持っていたファイルを落としてしまった音で、
2人がこちらを見た。


「えっ?
圭人さん?
どうして?」
と梨香子は固まる。


その下に居たのは、
アシスタントからスタイリストに昇格した翔くんだった。


慌てて梨香子が引き抜いたけど、
翔くんのペニスは屹立したままで、
俺は目を背けた。



俺は何も言わず、ファイルを拾うと、
サロンを出てマンションに帰った。


そして、
「悪いけど今夜は家には帰って来ないで欲しい」と梨香子にメールをした。


混乱しながら、スーツケース二つに荷物を纏めた。
大した荷物はなかった。
書籍関係を小さい段ボールに詰めたら、
それで俺の引っ越し荷物は纏まった。

車に詰めて広尾の祖母の住んでた家に運んで、
始発の電車で戻ってバイクも運んだ。
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