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渇いた心に水を注ぐ
第6章 ちょっとした誤解〜真由子
シャンプーしながら念入りにヘッドマッサージをして、
髪を乾かしてくれてから、
今度は頭から首、肩や肩甲骨を丁寧にマッサージしてくれる。


「今日は少し、
コンディション良いみたいだね?」


「週末、ゆっくり出来たからかも。
夜も良く眠れたし」


「不眠気味なのかな?」


「怖い夢を見て、
目が覚めちゃうことも多いし…。
学校の仕事以外に、
副職してるから、寝不足になっちゃうこともあって…」


「ん?
副職って?」


「翻訳です。
最近は、紙媒体より、
海外のテレビドラマの字幕とかも多いかも」


「凄いね。
昨日もお店のフランス人と普通に話してたもんな」


「英語よりやる人の人数少ないから、
お仕事、回ってくるのかも」と笑った。


「圭人さん、交代しましょう。
圭人さんも疲れてるでしょ?」と言うと、
圭人さんに座って貰って、
後ろに回って肩を揉んでみようとしたけど…
手が小さくてあんまり力が入らなかった。


「圭人さん、凄く硬い。
私の手、小さいから、上手く揉めないみたい。
んー。
力が全然入らない」と言うと、
圭人さんはちょっと紅い顔をしながら、
「なんか、違う風に聴こえてしまった」と笑った。


「えっ?」と言うと、
「明日も仕事でしょ?
遅くなるといけないから、
送るよ」と言うと立ち上がった。


「えっと…簡単なので良ければ、
夕食、ご一緒しませんか?」と言うと、
「えっ?ホントに?
嬉しいな」と、物凄く喜んでくれる。


私のバッグを持ってくれて、
手を繋いでのんびり歩いた。


途中で指を絡めるように繋ぎ直すと、
「こうやって繋ぎたいな」と、
子供みたいな顔で言うので、
私はそっと、握り返してみた。


部屋に入ると、
手を洗ってうがいをする。

「圭人さんも手を洗いますか?」と言うと、
洗面所に入ってきて並んで立った。


「ここでシャンプーしてたのか。
大変だったね?
長い髪だったし。
風呂は…?」


「えっと…やっぱり怖くて」


「海パン持って来て、
一緒に入ってあげようか?
足湯だけとか、
浅く貯めたお湯にして、
支えててあげるよ。
でも、1人の時は、心配だな。
こないだみたいに、パニックになったりした時、
危ないからな」と、
真剣な顔で考え込むように言った。


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