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渇いた心に水を注ぐ
第6章 ちょっとした誤解〜真由子
翌日はお仕事が夜までと聞いていたので、
連絡を控えていた。
学校にピンクの薔薇を5本ほど持っていった。
程よく開きたてのものにしてみた。
放課後、生物室に行くと、
高木先生が既に帰り支度をしていた。
「渋谷の手作りする為のグッズを置いてる店に材料売ってるみたいだから、
車で行って、ここに戻ってこようか?」と言うので、
慌ててバッグを持って駐車場に行く。
少し離れた駐車場に車を停めてお店で材料を買い揃えていく。
荷物を高木先生が持ってくれるので、恐縮してしまう。
人混みで酔ってしまいそうになる私を庇うように歩いてくれてたけど…
まさか、そんなところを偶然打ち合わせに向かう圭人さんに見られるとは思わなかったし、気づいてもいなかった。
「あの…そこの百貨店にも寄って良いですか?」と言って、
美味しそうな焼き菓子を選んだ。
学校に戻って、
買ってきたタッパーにシリカゲルを入れて、
花首の下でカットして、
茎にカッターを十字に切り込みを入れた薔薇を入れて、
花弁の間にもシリカゲルの粉を入れながらすっかり沈めてしまってから蓋を閉めた。
「こっちはドライフラワー用だね。
動かさない方が良いからここに置いておこうか?」と言う。
「次はプリザーブドフラワーか。
最初の液に入れて蓋をして…
明日次の液に入れる。
こっちの方が失敗しそうだから、
4輪仕込もうか」
と言って、広口の丸い容器にどんどん液体を入れていく。
「茎を少し残して切って、そっと沈める…」
とやっていたら、
いきなりグラリと身体が揺れてしまう。
「うわ。
真由子先生、大丈夫?」
「あの…私…」と言いながら、
吐き気と眩暈が酷くて倒れそうだった。
「ちょっと窓開けるね。
そこに座って?」と、
高木先生がパタパタと慌ただしくしてる中、
私は少し意識を失っていたようだった。
「大丈夫?
はい。お水。
真由子先生、お酒、ダメだったんだね?
さっきの液体、アルコールだから、
一気に酔ってしまったようで。
気がつかなくてごめん」と、
高木先生は心配そうな顔をしていた。
「あの…薔薇は…?」
「ああ、ちゃんと1液に漬け込んで蓋をしといたよ」と笑って容器を見せてくれた。
連絡を控えていた。
学校にピンクの薔薇を5本ほど持っていった。
程よく開きたてのものにしてみた。
放課後、生物室に行くと、
高木先生が既に帰り支度をしていた。
「渋谷の手作りする為のグッズを置いてる店に材料売ってるみたいだから、
車で行って、ここに戻ってこようか?」と言うので、
慌ててバッグを持って駐車場に行く。
少し離れた駐車場に車を停めてお店で材料を買い揃えていく。
荷物を高木先生が持ってくれるので、恐縮してしまう。
人混みで酔ってしまいそうになる私を庇うように歩いてくれてたけど…
まさか、そんなところを偶然打ち合わせに向かう圭人さんに見られるとは思わなかったし、気づいてもいなかった。
「あの…そこの百貨店にも寄って良いですか?」と言って、
美味しそうな焼き菓子を選んだ。
学校に戻って、
買ってきたタッパーにシリカゲルを入れて、
花首の下でカットして、
茎にカッターを十字に切り込みを入れた薔薇を入れて、
花弁の間にもシリカゲルの粉を入れながらすっかり沈めてしまってから蓋を閉めた。
「こっちはドライフラワー用だね。
動かさない方が良いからここに置いておこうか?」と言う。
「次はプリザーブドフラワーか。
最初の液に入れて蓋をして…
明日次の液に入れる。
こっちの方が失敗しそうだから、
4輪仕込もうか」
と言って、広口の丸い容器にどんどん液体を入れていく。
「茎を少し残して切って、そっと沈める…」
とやっていたら、
いきなりグラリと身体が揺れてしまう。
「うわ。
真由子先生、大丈夫?」
「あの…私…」と言いながら、
吐き気と眩暈が酷くて倒れそうだった。
「ちょっと窓開けるね。
そこに座って?」と、
高木先生がパタパタと慌ただしくしてる中、
私は少し意識を失っていたようだった。
「大丈夫?
はい。お水。
真由子先生、お酒、ダメだったんだね?
さっきの液体、アルコールだから、
一気に酔ってしまったようで。
気がつかなくてごめん」と、
高木先生は心配そうな顔をしていた。
「あの…薔薇は…?」
「ああ、ちゃんと1液に漬け込んで蓋をしといたよ」と笑って容器を見せてくれた。