この作品は18歳未満閲覧禁止です
![](/image/skin/separater1.gif)
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
渇いた心に水を注ぐ
第7章 誤解から妄想〜圭人
![](/image/mobi/1px_nocolor.gif)
もう帰宅してる時間だろうな…
そう思いながら歩いてると、
真由子ちゃんのマンションの手前で紺色のセダンに抜かれる。
スーッと敷地内へとその車は入っていって、
助手席から真由子ちゃんが出て来るのが見えて足を止める。
運転席からオトコが出て来て、
何やらもつれ合うように見えたと思うと、
そのまま真由子ちゃんはゆっくり壁に掴まりながらエントランスの中へと消えて行った。
オトコは渋谷で見かけた長身のヤツで、
そのまま車に乗り込んで走り去った。
…こんな時間まで一緒に居たのか?
もつれ合ってたようだったけど、
あれって?
キスとかしてた?
俺は電話を手にして、
リダイヤルした。
優しくておっとりした声が、
「圭人さん?」と呼び掛けてくれる。
でも俺は、
とても話が出来る状態ではなくて、
通話を切るとそのまま電源も落として、
店まで走って帰った。
そして、小さいキッチンの戸棚に置いてあったバーボンをコップに注ぐと、
そのままストレートで煽った。
喉がヒリヒリと焼け付くようだった。
喉でも頭でも心臓でも、
焼け付いてしまえば良いと思いながら2杯目を飲んだ。
真由子ちゃんは…
嘘はつかない。
だから、明日、
あのオトコのことを訊いてみよう。
そう思いながら、
3杯目を飲んだ。
普段呑まないから、
いきなりグラリと酔いが回ってきて、
そのまま床にへたり込んで、
情けないことに泣いていた。
そして気がつくとそのまま眠っていた。
そう思いながら歩いてると、
真由子ちゃんのマンションの手前で紺色のセダンに抜かれる。
スーッと敷地内へとその車は入っていって、
助手席から真由子ちゃんが出て来るのが見えて足を止める。
運転席からオトコが出て来て、
何やらもつれ合うように見えたと思うと、
そのまま真由子ちゃんはゆっくり壁に掴まりながらエントランスの中へと消えて行った。
オトコは渋谷で見かけた長身のヤツで、
そのまま車に乗り込んで走り去った。
…こんな時間まで一緒に居たのか?
もつれ合ってたようだったけど、
あれって?
キスとかしてた?
俺は電話を手にして、
リダイヤルした。
優しくておっとりした声が、
「圭人さん?」と呼び掛けてくれる。
でも俺は、
とても話が出来る状態ではなくて、
通話を切るとそのまま電源も落として、
店まで走って帰った。
そして、小さいキッチンの戸棚に置いてあったバーボンをコップに注ぐと、
そのままストレートで煽った。
喉がヒリヒリと焼け付くようだった。
喉でも頭でも心臓でも、
焼け付いてしまえば良いと思いながら2杯目を飲んだ。
真由子ちゃんは…
嘘はつかない。
だから、明日、
あのオトコのことを訊いてみよう。
そう思いながら、
3杯目を飲んだ。
普段呑まないから、
いきなりグラリと酔いが回ってきて、
そのまま床にへたり込んで、
情けないことに泣いていた。
そして気がつくとそのまま眠っていた。
![](/image/skin/separater1.gif)
![](/image/skin/separater1.gif)