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第7章 誤解から妄想〜圭人

「グランマ、ちょっと良い？」と声を掛けると、
早めの夕食を終えたところだった。


「ちょっと紹介したい人が居るんだけど」と言うと、
「あら！
やっと彼女が出来たの？」と笑われる。


「こちら、中川真由子さん。
学校の先生をしてるんだ。
俺、一目惚れして、
猛アタックしてる。
真由子ちゃん、こちら、俺のおばあちゃんだよ」


「お弁当の彼女ね？
美味しそうな写真見せてくれてね。
いつもありがとう。
私の可愛い孫をよろしくね？」と優雅にハグをして頬にキスをする。


「私の方こそ、
圭人さんにはとても優しくしていただいております」と英語で挨拶してくれてる。

フランス語もだけど、
英語も普通に話してるな。

と、感心してしまう。




「それでさ、
今日は彼女の家に泊まりに行くから。
明日も泊まるかも」


「あら。
なんならずっと泊まらせていただいたら？」


真由子ちゃんが恥ずかしそうに下を向く。


「ケイトったら、
本当にいつまでも純情なコドモみたいなんだから。
こんな可愛いお嬢さん、
放っておいたら、
誰かに盗られちゃうわよ？」と、
グランマはウィンクして笑う。


「さっ。
行ってらっしゃいな」とニコニコされて追い出させるように外に出された。


家を出る時、
グランマは真由子ちゃんをハグして、
「いつでもここにも来てね？
ケイト居ない時でも、本当にいつでも！」と言って、
頬にキスをしていた。




車に荷物を積んで、
2人、真由子ちゃんのマンションに向かった。