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渇いた心に水を注ぐ
第2章 ファーストコンタクト〜真由子
「こっちにどうぞ。
あ、入り口、締めても良いかな?
施術してると入り口まで気が回らなくて不用心だから。
前にそれで、レジのお金、持ってかれたことあって…」と言われるので、
そっと頷いて奥の小部屋に入る。


髪を丁寧に解かしてから鏡越しに私の顔を見て、
「本当に良いの?」と訊く。

私が頷くと、
「じゃあ、着る前にシャンプーさせてくれる?
それから切ろうね」と言って、
隣の椅子に座らされる。

「椅子、動かしますよ?
倒しますね」と言われて、
軽いモーター音と共に椅子の背もたれが倒れて少し上に動いた。

「もう少し、上に行けますか?」と言われて、モゾモゾ動く。

「なんか小動物みたいだね?」と、
クスリと笑われて、
清潔な白いタオルを顔にのせられる。


確かに私、小さいけど…
笑わなくても良いのにと思う。
でも、不満そうな顔は、
タオルのお陰で見せることはなかった。


温度調整してから、
「お湯、掛けますよ?
熱さ、大丈夫ですか?」と訊かれて頷こうとするとタオルがズレそうになる。

それを直しながら、
ゆっくり丁寧に地肌をマッサージするようにシャンプーをしていく。


「そうか。
美容室ならお水が顔に掛からないから、
こわくないかも!」という、
とても単純なことに気づいた。


タオルで髪を巻きながら椅子を起こされて、
顔のタオルが外される。

頭にタオルを巻いたまま、
元の椅子に戻る。


ターバン巻いた間抜けな顔が鏡の中に居た。


「変な顔…」と呟くと、
「えっ?」と言われたので、
首を横に振った。


新しいタオルでガシガシとタオルドライされると、
大きなクリップで留めながら、
丁寧にドライヤーでブローされていく。


驚くほどツヤツヤで綺麗な髪になった。
天使の輪も出来ている。


「パーマも染めたこともないでしょ?
凄く綺麗で健康な髪質だね?
なんか、切るの、勿体ないな。
普通は俺、平気でガンガン切るんだけどさ」と、
鏡越しに私を見つめながら言う。


「じゃあ、ガンガン切ってください」と言うと、
プッと笑ってから、

「承知しました。
ガンガン切りますね?」と言う。


束になるように黒いゴムで留めては、
どんどん切っていく。


ザンギリ頭の私は、
幼稚園児みたいな顔になってしまった。


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