この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
渇いた心に水を注ぐ
第8章 歪んだ愛情〜英一
真由子さんからは予想通り電話はこなくて、
仕方なくハネムーン先の友達に連絡して、
新婦に電話番号を訊いた。
真由子さんは、女友達の中でも、
本当に真面目で大人しくてピュアなコだと新婦は言っていた。
男の人と付き合ってるような様子も見たことないとも聞いて、
もしかしたら、僕が最初のオトコになって、
好みのオンナに育てることが出来るんじゃないかと思った。
初めてのデートはありきたりのドライブ、水族館、食事のいうパターンにした。
勿論、手も繋がないし、キスをすることもない。
帰り際に軽く握手をする程度の今時の中学生よりも純情派のデートだった。
その後も、デートを重ねて、
手を繋ぐようになって、
そっと軽いキスをするようになった。
抱き締めただけで震えてしまうようなコは初めてで、
どうして良いか判らないほどだった。
名前で呼んでって言うと、
恥ずかしそうに「英一さん…」と呼んでくれた。
その一方で、
演技なんじゃないかという疑いの気持ちもあった。
中学3年の時に、
女子大生と寝たのを皮切りに、
高校の時は同級生が連れて来る女子高生とかと散々遊んだ。
医学部時代も研修医時代も、
そして大学病院に勤務している今でも、
いつもオンナの方から寄ってきては簡単に脚を開く。
中には中出しを強請って、
あわよくば妊娠して結婚まで持ち込もうとするヤツもいた。
真由子さんと何度かデートして、
夜景を見た後、
車の中で少し激しいキスをして、
胸に触った時、
涙ぐみながら、
「あの…私、そういうこと、怖いです。
ごめんなさい」と震えて言った。
「えっ?」と言うと、
「私の家、カトリックで…
あの…そういうことは結婚した後、
夫とするものだと…」
普通なら、
うわ、面倒臭い女だなとか、
カマトトかよって思う処だけど、
震えて泣いている真由子さんは、
心の底からそう思っているのが伝わってきて、
僕は思わず、結婚を申し込んでいた。
真由子さんは、
少しびっくりした顔をした後、
そっと頷いてくれた。
いつものように彼女を家まで送り届けて、
お母様に大切に手渡すようにする時、
「あの…お嬢さんに結婚の申込みをしました。
お時間ある時にご両親様にご挨拶と承諾をいただきたいのですが?」と言うと、
お母様は喜んでくれて、
日程を調整することになった。
仕方なくハネムーン先の友達に連絡して、
新婦に電話番号を訊いた。
真由子さんは、女友達の中でも、
本当に真面目で大人しくてピュアなコだと新婦は言っていた。
男の人と付き合ってるような様子も見たことないとも聞いて、
もしかしたら、僕が最初のオトコになって、
好みのオンナに育てることが出来るんじゃないかと思った。
初めてのデートはありきたりのドライブ、水族館、食事のいうパターンにした。
勿論、手も繋がないし、キスをすることもない。
帰り際に軽く握手をする程度の今時の中学生よりも純情派のデートだった。
その後も、デートを重ねて、
手を繋ぐようになって、
そっと軽いキスをするようになった。
抱き締めただけで震えてしまうようなコは初めてで、
どうして良いか判らないほどだった。
名前で呼んでって言うと、
恥ずかしそうに「英一さん…」と呼んでくれた。
その一方で、
演技なんじゃないかという疑いの気持ちもあった。
中学3年の時に、
女子大生と寝たのを皮切りに、
高校の時は同級生が連れて来る女子高生とかと散々遊んだ。
医学部時代も研修医時代も、
そして大学病院に勤務している今でも、
いつもオンナの方から寄ってきては簡単に脚を開く。
中には中出しを強請って、
あわよくば妊娠して結婚まで持ち込もうとするヤツもいた。
真由子さんと何度かデートして、
夜景を見た後、
車の中で少し激しいキスをして、
胸に触った時、
涙ぐみながら、
「あの…私、そういうこと、怖いです。
ごめんなさい」と震えて言った。
「えっ?」と言うと、
「私の家、カトリックで…
あの…そういうことは結婚した後、
夫とするものだと…」
普通なら、
うわ、面倒臭い女だなとか、
カマトトかよって思う処だけど、
震えて泣いている真由子さんは、
心の底からそう思っているのが伝わってきて、
僕は思わず、結婚を申し込んでいた。
真由子さんは、
少しびっくりした顔をした後、
そっと頷いてくれた。
いつものように彼女を家まで送り届けて、
お母様に大切に手渡すようにする時、
「あの…お嬢さんに結婚の申込みをしました。
お時間ある時にご両親様にご挨拶と承諾をいただきたいのですが?」と言うと、
お母様は喜んでくれて、
日程を調整することになった。