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母親を調教した俺
第3章 調教
「どの部屋にします?」

入口を入った所に部屋の写真と何号室かが書かれた掲示板があり、気に入った部屋の番号を押すと部屋のキーが出てくるタイプだった。

「どこでもいいから、早く決めて!」

いつ、どこで誰に会うかも知れないのにこんな所で呑気に部屋を選んでいる場合じゃないといった感じで三浦さんは焦っているようだった。

「アハハ、そんなに焦らなくても大丈夫ですよ」

俺は初めから候補として決めていた部屋の番号を押した。
 
俺が選んだ部屋は5階の501号室だった。

エレベーターを待っていると上から降りてきて、ドアが開いた途端、三浦さんが「あっ?」と声を上げて俺の後ろに隠れた。

中からカップルが出てきたのだ。

お互い様だし、知り合いでもない限り、ジロジロ見たり、声をかけたりする事もないのだが、こういう所に慣れていない三浦さんは過剰に反応したのだった。 

それだけ久しぶりだという事だ。

部屋のキーを開け、中に入るとようやく三浦さんが深いため息を吐いて安堵の表情を見せた。

「そんなに緊張しなくても・・」

俺は笑いながら言った。

「だって・・いつ、どこで誰に会うかわからないのよ・・?私達が若い者同士ならまだしも・・どう見ても不倫か怪しい関係にしか見えないじゃない?」

三浦さんはハンカチで額の汗を拭いていた。

部屋に入るまでよほど緊張し、神経を研ぎ澄ませていたらしかった。

「アハハ、ごめんなさい。ところでどうです・・?この部屋は・・?このホテルで1番人気の部屋なんですよ!壁と天井は総鏡張りで完全防音、プロジェクターは100インチの大画面で他にも・・いや後は楽しみに取っておきましょう!」

俺は三浦さんをソファに座らせ、冷蔵庫から缶チューハイを2本取り出して、1本を三浦さんに手渡した。

「だいぶ緊張しているようですから、少しアルコールを入れた方がいいんじゃないですか?」

俺の話の途中で三浦さんは缶チューハイを開けて飲み始めていた。

緊張で喉が乾いていたのだろう。

「ここなら、思い切り叫んでも外には聞こえませんから・・」

俺がそう言うと、三浦さんは知らぬ顔で部屋を見回すのだった。

 
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