この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
整体セラピー華
第2章 掠める指先、整体セラピーと性感セラピーの狭間。
(綺麗な人だし、パートナーは居るんだろうな…)と無駄に思案しつつ、顧客の一人としてでも、もっと彼女と近しい間柄になれれば…。そんな風に思いを募らせていたのも事実。

そして8月も余すところ2日となった月曜の15:00。僕は彼女の居る『整体セラピー華』のドアをカウベルを鳴らしながら開け入ると、驚きを隠せない表情を満面の笑顔に変えて出迎えてくれた彼女。

16畳程の店内はアロマの芳香に充たされ、僅か2台のマッサージベッドがカーテンで仕切られる中、各施術コースの説明を受け、通常90分12,000円の全身リラクゼーションコースの施術を受けることに決め、常備されていたサウナスーツの上下に着替え終えると、言われるがままマッサージベッドの上でうつ伏せになっていました。

暫くすると肩周りと腰周りに暖かな温熱シートらしき物があてがわれ、僕の仕事の職種や、疲れや凝りを感じやすい部位は何処ですか?など、彼女からの質疑に応える形で会話を交わす中、もう1台あるベッドから『施術師は他にもいらっしゃるんですか?』と問う僕に、このコロナ禍の自粛要請で客足も激変し、雇い入れていた20代の若い男性の施術師は自ら辞職されて行ったと言う。

駅前の街頭に立つ彼女と何度か立ち話を重ねていたせいか、話題はお互いが置かれた環境にまで及び、僕が36歳の独身で独り暮らしをしている事、仕事が出版社での編集業務で、現在はコロナ禍の影響で在宅勤務を強いられている事など、そんな会話の応酬を繰り返しながら、彼女が45歳の既婚者だとも知り、多く見積もっても39歳位だろうと想像していた僕が驚いていると、商社勤務のご主人は50歳で、現在はシンガポールへ単身赴任されて3年に及ぶ事や、親元を離れ、関大の女子大生となった一人娘とはコロナ禍の自粛要請で丸2年会えていないことなど…。

お互いのプロフィールにまで及ぶ会話を交えながら、足裏から始まった彼女のマッサージは脹脛から内腿へと進み、大臀部から腰椎へと向かうと『重かったら言って下さいね?』と言う彼女は、遠慮しがちに僕の内腿に跨ぎ乗っていました。

僕は白衣越しに伝わる彼女の体温を内腿に覚えながら、腰椎から脊椎周りを指圧するその指先は思いのほか力強く、やがてその指先が肩先と首裏に及ぶと、温熱シートの効果も手伝ったのか、余りの心地良さに浅い眠りの淵に墜ちかけていました。
/15ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ