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整体セラピー華
第3章 潜めていた性欲の解放
『向井君いらっしゃい、今日はスポーティーなスタイルね…』と開口一番エクボの滲む満面の笑顔を手向け、待ちかねていたように出迎えてくれた彼女。
僕が待合スペースに置かれたソファーに腰を下ろすと、対面するソファーに着座する彼女は即座に熱いおしぼりを差し出し、施術時間に含まれない近況報告を始めるのです。
普通であれば事務的な流れで進められる処、敢えてこんな間合いを取ってくれる彼女が何より僕に特別感を与え、今朝の朝食は何を食べたとか、最近オープンしたイタリアンレストランはどうだったとか、今日もオープンから誰一人来院が無く、退屈しのぎにマッサージベッドの上でストレッチをしていた事とか…etc。
『編集者って時間に追われる大変なお仕事なんでしょう?家事とか炊事とかはどうしてるの?でも向井君なら素敵な彼女さんがほおっておかないでしょうね?』
と、俄かに攻め入って来る彼女を笑いながら誤魔化し、僕が勝手知ったる動作で店の奥側の施術ブースで着替えていると『祐太君終わったぁ?』とパタパタと歩み寄ってくる彼女の足音を聞けば、真っ裸の下半身にサウナスーツの組下を直穿した僕は、その大振りに作られた組下パンツの中、解放的に放たれた僕自身は、既に脈打つように疼き始め、着替えが終わった旨を閉じたカーテン越しに告げると、再び入り口の方へ遠のく彼女の気配を感じ、僕は仕切られたカーテンの隙間から何気に彼女を盗み見ていると、まだ3時間ほど有余のある営業時間内にもかかわず、壁付けされた電飾看板のSWをOFFにし、入り口のドア面にCLOSEDと記されたサインプレートを提げていたのです。
今まで無かった行動を目にし、彼女の決意めいたものを感じていたのも束の間。
ポニーテイルを結わえたシュシュを後ろ手に解きながら、踵を返すように僕の元へと歩み寄ると、乱暴にカーテンを開けるなり『彼女さんとは長いの?』と語気を強めて言い放ち、切れ長の二重瞼から睨むような視線を手向けていた彼女。
僕は自分に向けられる真剣な眼差しに彼女が言わんとする意図も理解し、2年前に1年間の交際を経ていた女性と別れ、現在は完全にフリーな立場であることを告げました。
僕が待合スペースに置かれたソファーに腰を下ろすと、対面するソファーに着座する彼女は即座に熱いおしぼりを差し出し、施術時間に含まれない近況報告を始めるのです。
普通であれば事務的な流れで進められる処、敢えてこんな間合いを取ってくれる彼女が何より僕に特別感を与え、今朝の朝食は何を食べたとか、最近オープンしたイタリアンレストランはどうだったとか、今日もオープンから誰一人来院が無く、退屈しのぎにマッサージベッドの上でストレッチをしていた事とか…etc。
『編集者って時間に追われる大変なお仕事なんでしょう?家事とか炊事とかはどうしてるの?でも向井君なら素敵な彼女さんがほおっておかないでしょうね?』
と、俄かに攻め入って来る彼女を笑いながら誤魔化し、僕が勝手知ったる動作で店の奥側の施術ブースで着替えていると『祐太君終わったぁ?』とパタパタと歩み寄ってくる彼女の足音を聞けば、真っ裸の下半身にサウナスーツの組下を直穿した僕は、その大振りに作られた組下パンツの中、解放的に放たれた僕自身は、既に脈打つように疼き始め、着替えが終わった旨を閉じたカーテン越しに告げると、再び入り口の方へ遠のく彼女の気配を感じ、僕は仕切られたカーテンの隙間から何気に彼女を盗み見ていると、まだ3時間ほど有余のある営業時間内にもかかわず、壁付けされた電飾看板のSWをOFFにし、入り口のドア面にCLOSEDと記されたサインプレートを提げていたのです。
今まで無かった行動を目にし、彼女の決意めいたものを感じていたのも束の間。
ポニーテイルを結わえたシュシュを後ろ手に解きながら、踵を返すように僕の元へと歩み寄ると、乱暴にカーテンを開けるなり『彼女さんとは長いの?』と語気を強めて言い放ち、切れ長の二重瞼から睨むような視線を手向けていた彼女。
僕は自分に向けられる真剣な眼差しに彼女が言わんとする意図も理解し、2年前に1年間の交際を経ていた女性と別れ、現在は完全にフリーな立場であることを告げました。