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寝取られ妻
第3章 不覚
「ヤ、ヤメて・・もう許して・・ああ、ダメ・・」  

矢野の激しいピストン運動で子宮を突き上げられていた久美子が泣きじゃくりながら、髪を振り乱して切羽詰まった声を上げたのだった。

だが、矢野は久美子を許してはくれなかった。  

更に激しいピストンで久美子を追い込んでいく。

「ああっ・・ああっ・・ああ・・あっ、あっ・・」

久美子はまるで快感と快楽の嵐に翻弄される小舟のようだった。

「どうだ?気持ち良いか?」

久美子の尻を抱えてひたすら己の欲望を打ち付けて来る矢野は気もそぞろの久美子に何度も話しかけるのだ。

「ああああ・・あっ・・き、気持ち・・ああ・・」

思わず「気持ち良い」と答えてしまいそうになり、慌てて口を閉じる久美子だった。

「え?何だ・・?聞こえないぜ!」

矢野は久美子の尻をパンパン叩きながら催促する。

「ああ、ああ・・き、気持ち良い・・」

ついに久美子は屈辱の言葉を吐いてしまったのだった。

「そうか、そうか・・やっと素直になったな」

矢野はそう言って片頬を歪めると吸い込まれそうな吸引力を発揮している久美子の膣を擦り上げ、子宮の入口をノックするのだった。

「ああっ・・あっ・・あ、ダメ・・ああああっ・・!」

背中に悪寒が走り、得体の知れない何かが頭の芯にまで突き上げて来て、久美子はその美貌を極端なまでに歪めて仰け反らせたのだった。

久美子の腰がガクン、ガクンと二度三度痙攣を示し、矢野自身を食い締めて来た。

並みの男なら、その凄絶とも凄艶とも言える久美子のイキっぷりにだらしなく射精してしまうところなのだが、矢野は余裕の表情だった。

痙攣が収まった後も時折、思い出したようにピク、ピクと体を痙攣させている久美子を矢野は愛しげに見ながら顔を寄せていく。

「イッたんだろ・・?気持ち良かったんだろ・・?」

「ハァ、ハァ・・」と熱い吐息を洩らしながら、絶頂の余韻に浸っている久美子に矢野が何度も聞いてくるのだ。

(今のが・・『イク』って事なの・・?)

久美子は“内”から突き上げて来た衝撃に完全に打ちのめされたのだった。

“外”からの衝撃なら空手の技と鍛えた体で防ぐなり、躱すなり出来たのだが、今のは明らかに“内”から来た衝撃だった。

いかに空手三段の久美子といえども自分の体で受け止めるしかなかったのだ。

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