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寝取られ妻
第6章 完落ち
「ただいま〜♪」

久美子は明るく帰宅したのだった。

その日は土曜日だった。

祐介は仕事が休みだったし、家にいる筈だった。

玄関に見慣れない靴があった。

(誰かしら・・?祐ちゃんのお友達・・?)

久美子がリビングに行くと、あろう事か、そこには矢野がいたのだった。

「・・?」

久美子は自分の顔が青ざめていくのを感じていた。

「お帰り♪」

祐介が笑顔で迎えてくれた。

「た、ただいま・・。矢野君・・どうして・・?」

久美子はあまりのショックに言葉が出なかった。

「いやあ、近くまで来たから、この前のお礼を・・と思ってね・・」

そう言って矢野が買ってきたケーキを久美子に見せるのだった。

「そ、そう・・なんだ・・わざわざありがとう・・」

久美子は心臓が止まりそうだった。

(何故・・?どうして・・?)

そればかりが頭を駆け巡るのだった。

「せっかく来てくれたんだから、晩飯でもご馳走するからと言ったんだ!」

何も知らない祐介が人の良い夫の役を演じていた。

「あ、そう・・。わかった・・何か作るね・・」

久美子はショックを隠せないまま、キッチンに向かった。
 
2人はもう缶ビールを飲んでいた。

祐介もご機嫌だった。

幸い、矢野は余計な事をまだ祐介には吹き込んでいないらしかった。

でも、このまま居座られたら、彼が何を言い出すかと気が気じゃなかった。

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