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パートさんの頼み事 〜アイリスの色香〜【完結】
第2章 アパートでの悪戯
次の日はさすがに来なかった
でも、1日あけて再び玄関のチャイムが鳴りました
「どう?あれから」
サカタさんはまた荷物を持ってやって来た
「腕は動かしてないから痛みは無いんだけど、さすがに肩は姿勢を変えるたびにピキンと来ますね〜」
ボクはあえて正直に言ってみた
大丈夫ですよ、だけでは逆に心配されそうだと思ったからなんですが
それは逆効果だった
サカタさんの顔はすぅっと真顔になったのがわかった
「……部屋の中でずっと閉じ籠もってるのもツライかもしれないけど
あんまりムリしないでね」
ボクはハッとして、しまったなと後悔しました
「だ、大丈夫ですよ!
痛みといっても最初の頃よりだいぶマシになってきてるんです!
あと数日で元通りですよ!」
ボクが明るく言っても
サカタさんは笑顔にはならなかった
先日のように、ご飯の用意をしていただき、一緒に食べます
「仕事帰りに来られたんですか?
ちょっと遅い時間ですよね?
もしかしてボクが居ないぶん、皆さん残業させられたりしてる?」
「え? あぁ、ちがうちがう!
お店は暇なのよ、今日は仕事の帰りに旦那の入院先に寄ってきたの」
旦那さんは建設関係のお仕事らしく、
仕事中に足場から落ちてしまったらしい
瞬間的にハーネスを外していたタイミングだったそうで、何とも運が悪かったようだ
ご飯をいただいたあと、もう帰られるのかな?と思っていたらサカタさんが風呂場を覗きながら声をかけてきました
「アンタ、お風呂入れてるの?」
「ええ、毎日は入ってないけど……
いちど入りましたよ?
家でゴロゴロしてるだけなんで、汗もかきませんし、部屋はクーラーかけてるから」
「……せっかく来たんだし、洗ってあげるよ
こっちおいで」
サカタさんが風呂場のほうから手招きしてます