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パートさんの頼み事 〜アイリスの色香〜【完結】
第4章 雨音はパートさんのささやき

ボクはこのチャンスをのがすと、



もうサカタさんとこんな関係になれないんじゃないか、と焦っていました



ボクも恥ずかしいですが、



サカタさんも相当恥ずかしいはずです




立ち上がったサカタさんに続いて


ボクも立ち上がります





サカタさんは多分帰ろうとして立ち上がったと思うのですが




ボクはサカタさんを足止めするために立ち上がったのです




「………えっ?」




ボクはサカタさんを後ろから抱き締めたのです





サカタさんの身体が緊張して硬くなってます





ムリヤリ強引にはしたくありません




ボクは抱き締めたまま、なにもせず




ただ、ただ



抱き締め続けました




あまりにボクが無言で抱き締めていたので、

サカタさんがやさしく声をかけてくれました



「………背中にジロウくんの心臓の音が響いてる」




「……キンチョーしてます……」






「や、やっぱり………こういう事はジロウくんに見合った若い女のコのほうがいいと思うの……」






「そういう相手は、いつか見つけます……



  今は、




  今だけ、   





ボクが旦那さんの代わりをしたらダメですか?」




ボクは背中から腕を伸ばして包み込んでいましたが


その手をずらして





サカタさんの




豊かな胸をさわりました






「あ、、、」





サカタさんは身体をビクンと震わせましたが



強い抵抗はされませんでした




ボクはそのまま





指をおろして




サカタさんが着ているTシャツの裾を





めくり上げます




「は、恥ずかしいよ、ジロウくん」





まだ外は雨




お昼を過ぎた頃




時間はたっぷりあります……





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