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パートさんの頼み事 〜アイリスの色香〜【完結】
第1章 パートさんからの依頼
なんか油がポタポタしてるな、と思ってた
ポンプを押すとビュッ!と燃料が出てきた
もう古いからねぇ
ある程度、刈れたので今日はここまでにしておきます
「あ、戻ってきた」
「アンタ、顔が真っ赤!」
どうやらボクのほうもここでちょうど限界だったみたいです
「全部終わったの? 休憩しといで〜?」
「んん??? まだ残ってるんじゃない?あのあたりっ!」
やさしいウスイさんと、目ざといツッコミを入れてくるサカタさんです
「機械が壊れたんよ、あとで部品買いに行きます」
「なおせるの?」
「まぁ、これぐらいだったら、、、」
ボクは休憩室の冷蔵庫から麦茶を一杯だけ飲んで、軽装に着替えてから少しだけ外出しました
お客さんも少ないしベテランスタッフの2人が居てるので安心です
ポンプの部品とついでにお店で使うガラスクリーナーやら消耗品を買ってお店に戻りました
早速、部品を交換します
エアクリーナーのカバーを外して、
チューブ2本を外し、
キャブレターを取り外します
キャブレターに破れたポンプが装着されているのでプラスドライバーで枠を外してから、新しいポンプを取り付けます
黄色いポンプから透明なポンプになりました
あとは逆の手順で戻すだけです
そのバラバラになってる状態のときにサカタさんが倉庫にやって来ました
2人が交代で休憩するみたいです
サカタさんの手にコーヒー缶が2つ
「あ、ドモっす」
「アンタ、器用だね」
「機械はよく知らないですけど、コレは何回もやってますから」
コーヒーをいただきながら部品を組み立てていきます
いつも冷たい態度に見えるサカタさんですが、愛想を振りまけないだけの不器用な人なんです
そのあたりはこちらもわかっているつもりなんでボクはサカタさんと話す機会が多いのです
まぁ愛想のいいウスイさんのほうはいつもまわりに学生バイトくんがたむろってるから、おのずとボクとサカタさんのあぶれた者同士で会話をしている事が多いのです