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パートさんの頼み事 〜アイリスの色香〜【完結】
第6章 罪悪感



「すいません、ボクのせいで」




「違うのよ?本当に私が中途半端なの

 ジロウ君は何も悪くないわよ」





「……でも」




とだけ返すと、サカタさんは説明をしてくれました






「子供が家に居たときはすっかり夫婦関係なんて無かったの


 あのコが家を出てから、恥ずかしい話し夫婦関係が戻ったの…


 結構頻繁にセックスするようになって…



 朝も、夜も、休みの日は昼間からでも……




 関係が無かった時間を取り戻そうと、わたしたち年甲斐もなくセックスばかりしてたの……



 笑っちゃうでしょ?




 それだけしょっちゅうするようになったある日、


 旦那さんが事故にあっちゃって……



 現場で足を滑らせてしまって、全身骨折



 それから、わたしあの家にひとりじゃない?



 もう、ツラくてツラくて……




 気が狂いそうだったわ



 お店でもジロウ君にキツい言い方をした時もあったじゃない? もう欲求不満でイライラしてたのね




 そんなとき、ジロウくんがうちに来てくれて、


ケガさせちゃったとき



お風呂場でジロウ君の裸を見たとき



わたしクラクラしちゃって……」



 


そういった告白をしてくれたのです




ボクにはそんな事はまったくわかってないですから、ただ単にボクが淫らなシチュエーションを楽しんていただけだと思っていました




「あの雨の日、もう……本当に……


 抱かれるつもりで臨んだのよ?



 私がシたくてたまらなかったから……」





「出すのを手伝ってあげたり、


 抱きしめてくれたり、


 胸を触ってくれたり、




 わたし本当に舞い上がってしまって……



 でもそのとき、旦那さんが病院に寝ている光景が目に浮かんでしまって……



 わたし何やってるんだろう?



 ジロウ君を利用して……



 本当に私、バカだわ」




サカタさんは旦那さんにも罪悪感があり、


そしてボクにも罪悪感が生まれてしまったようでした



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