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居酒屋 かとう ※大幅に編集しました。
第1章 『文香』

ヨダレを味わうようなキスをされながら、文香の背中にはマスターの爪痕が刻まれていく。
赤いミミズバレが縦に何本も付けられ、痛くも痒くもあるような感覚だ。爪痕は熱く、そこに心臓があるかのようにジンジンと脈打っていた。
文香はその感触が、心地よいと思った。
だらしなくヨダレを垂らし、鼻息を荒くして、されるがままに淫らなディープキスをされている文香は、いつも店にいる文香の面影を全て脱ぎ捨てた 正直な姿 なのだろう。
痛みと恥ずかしさと後悔。それを全て上回る快楽に身を投げ捨て、溺れる決心をした。
「もっと溺れたい。もっと深く沈みたい。。」
そればかりを考えていた。
マスターのキスは今まで経験した男の中で1番上手だった。いや、上手というより好みなのだろう。
下唇を甘噛みされると腰が砕けそうになった。
口の中を舌で撫で回されると、ゾクゾクと快楽が背筋を通った。
優しいのに激しく、乱暴なのに幸せな余韻を感じた。
文香は気がつくと、全身をビクビクと痙攣させ、キスだけで逝ってしまっていた。
目を強く瞑っているのに、脳裏には真っ白な世界が広がり、背筋をなにかで空に引っ張られるような感じがした。
マスターはまた髪を引っ張り、しっかりと文香の目をみながら
「勝手に逝ったからビンタするぞ。」
と言い、先程と同じ方の頬を手加減せずにビンタした。
頬を張る音が店内に響き渡る。
相当強く叩かれた筈なのに、痛みはそれほど感じず、手のひらの余韻と鼓膜に残るビンタの残響が全身をゆっくりと蝕んでいった。
文香は涙を流しながらマスターの目を見て
「勝手に逝っちゃってごめんなさい。すみませんでした。」
と、震える声でしっかり伝えた。
全身に力が入り硬直していたが、疼きは更に増している。
黒くなった群青色のTバックからは水が滴り、水溜まりはさらに大きくなっていた。
「もっと…もっと……。」
文香は何度も何度も、心の中で繰り返した。
赤いミミズバレが縦に何本も付けられ、痛くも痒くもあるような感覚だ。爪痕は熱く、そこに心臓があるかのようにジンジンと脈打っていた。
文香はその感触が、心地よいと思った。
だらしなくヨダレを垂らし、鼻息を荒くして、されるがままに淫らなディープキスをされている文香は、いつも店にいる文香の面影を全て脱ぎ捨てた 正直な姿 なのだろう。
痛みと恥ずかしさと後悔。それを全て上回る快楽に身を投げ捨て、溺れる決心をした。
「もっと溺れたい。もっと深く沈みたい。。」
そればかりを考えていた。
マスターのキスは今まで経験した男の中で1番上手だった。いや、上手というより好みなのだろう。
下唇を甘噛みされると腰が砕けそうになった。
口の中を舌で撫で回されると、ゾクゾクと快楽が背筋を通った。
優しいのに激しく、乱暴なのに幸せな余韻を感じた。
文香は気がつくと、全身をビクビクと痙攣させ、キスだけで逝ってしまっていた。
目を強く瞑っているのに、脳裏には真っ白な世界が広がり、背筋をなにかで空に引っ張られるような感じがした。
マスターはまた髪を引っ張り、しっかりと文香の目をみながら
「勝手に逝ったからビンタするぞ。」
と言い、先程と同じ方の頬を手加減せずにビンタした。
頬を張る音が店内に響き渡る。
相当強く叩かれた筈なのに、痛みはそれほど感じず、手のひらの余韻と鼓膜に残るビンタの残響が全身をゆっくりと蝕んでいった。
文香は涙を流しながらマスターの目を見て
「勝手に逝っちゃってごめんなさい。すみませんでした。」
と、震える声でしっかり伝えた。
全身に力が入り硬直していたが、疼きは更に増している。
黒くなった群青色のTバックからは水が滴り、水溜まりはさらに大きくなっていた。
「もっと…もっと……。」
文香は何度も何度も、心の中で繰り返した。

