この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
駆け込んだのはラブホテル
第14章 朝



 守屋の声のトーンは一段落ちていた。

「嫌では……」

 桜木は、しまった、と布団の中から顔を出す。
自分の態度で守屋が心の傷を負う可能性がある、ということに桜木はようやく思い至った。

けれど、その目を直視する勇気はやっぱりなかった。



「嫌では、ないです」

 それだけは、何とか言葉にする。

「恥ずかしかっただけ」



 桜木は布団に顔を埋める。
守屋はベッドの上にずっと座ったまま、その一連の仕草を見ていた。

自分の後悔を払拭するために、一生懸命言葉にしてくれたのだと気づいていた。



 思わずため息が出た。

「……まったく、桜木さんは」

「……何ですか……?」



「可愛い」

 布団の中で、桜木はびくりと体を震わせる。
守屋はこれ以上彼女に何かをしたくなってしまう自分を、もう一度ため息をつくことで抑え込んで、ベッドから降りた。


/129ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ