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駆け込んだのはラブホテル
第4章 「水着よりは守備範囲広いです」



 ノックをしても、どうやら埒が明かない。
洗面所を隔てたバスルームまでじゃ、音が届かないのも無理はないだろう。
仕方なく、そっとドアを開けた守屋は、



「…………っ!」



 ガラス越しに、蒸気に包まれた桜木を見た。



 瞬時に事態を理解した。洗面所と風呂場を隔てるドアが、ガラス張りなのだ。

 収まりかけていた守屋の下半身が、急激に熱を帯びて固くなっていく。



 酒ぐらい、桜木が風呂から出るまで待とうという考えは、なぜか守屋の選択肢からすっ飛んでいた。
それぐらい、今の光景は守屋にとって刺激的だった。



 風呂場のドアを慌てて閉め、そこに背中を付けて肩で息をする。
守屋の頭の中には、白い靄の中で佇む桜木の白い体躯の残像と、それでも何とかして桜木に声を掛けねばという思考しか存在しなかった。



 どうする。



 見なければいいのなら。



 今度は守屋は、ドアの後ろに隠れたまま、手だけそっとドアの隙間から差し入れ、振ってみる。ややあって、シャワーの音が止まった。



 気まずい沈黙が流れた。



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