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駆け込んだのはラブホテル
第5章 普通に、普通に……
「ごはん、来ました?」
「いえ、まだです。どうぞごゆっくり、髪乾かしてください」
「私、こっちの部屋で髪乾かすので、守屋さん、シャワー浴びますか。守屋さんも冷えてるでしょう」
「いえ、僕は……」
雨で濡れた服はもう乾いていた。
「僕は、寝る直前にお風呂に入る主義なんです」
そんな主義はない。
しかし、桜木のバスローブ姿を見て、自分はぎりぎりまでちゃんとした服を着ていようと心に決めた。
柔らかそうなあの生地では、大きくなったモノは誤魔化せそうにない。
「そうですか。じゃあ、洗面所で髪乾かします」
桜木が、洗面所に引っ込んだ。