この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
駆け込んだのはラブホテル
第6章 寝顔に我慢できなくて



 守屋が乗った分、ベッドが沈み込んで桜木の身体が少し傾いだ。
桜木が起きたのではないかと、守屋はその場で動きを止めて息を顰める。

しかし、桜木はそれ以上動かなかった。

守屋は、更にもう片膝もベッドに上げて、桜木の隣に膝立ちになった。桜木はやはり起きなかった。


「桜木さん」



 やはり返事はない。
桜木の形のいい唇は、柔らかく閉じられている。
守屋の呼吸が、徐々に荒くなっていく。



 守屋の手は、気づけばバスローブの上から自分の下半身を抑えていた。いつの間にか、そこはもう充分に勃ち上がっていた。



「……っ桜木さん……っ」

 守屋はベッドに座り、桜木の首筋に顔を近づけた。
守屋と同じシャンプーの香りに紛れて、さっきソファに座っていたときに香った、桜木自身のにおいが漂う。



 もっと。

 もっと、嗅ぎたい。もっと、見たい。



 守屋は自分の寝巻きの裾から手を入れ、下着を下ろし、硬くなったそれを直接握った。

 守屋は、下半身を擦っている手ともう一方の手を、桜木の向こう側につく。
桜木に覆い被さるように、桜木の顔を真上から見る。
寝巻きの襟元から覗く鎖骨は、すぐに折れそうなほど頼りなく見えた。
そしてその下には、柔らかそうな、滑らかな曲線を描く丘がふたつ、

「……桜木さん……っ」

 いつもひとりで自分を慰めるときに無意識に呼んでいる名前を、はじめて、本人を目の前にして呼んでいる。

 すでに、妄想と現実の区別すら曖昧になっていた。



「……桜木、さ……」



 熱い息が、桜木の首筋に掛かる。

 その瞬間、桜木が身じろいだ。ひやりと、悪い予感が守屋を襲った。


/129ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ