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駆け込んだのはラブホテル
第13章 はじめての
「……手探りになっちゃうけど」
「見えるよりいいです」
「変なとこ触ったらすみません。嫌だったらすぐ言ってください」
記憶を頼りに、守屋は桜木の髪を撫でる。
目に指が入らないように気をつけながら、前髪を指で払い、額に軽くキスをした。
それからそのまま指で頬、首、鎖骨をなぞり、女性特有の膨らみの、輪郭部分を人差し指でつ、つ、と辿った。
「いい?」
桜木は頷いたが、見えていないことに気がついて、「どうぞ」と口で言った。
守屋の手が、桜木の胸を包み込んだ。
はじめは、触れるか触れないかぐらいに優しく撫でる。
それから、次第に、指を沈み込ませるように揉む。
桜木は、胸ならお風呂なんかで自分でも触るのに、こんな気分になるなんて、と声を我慢しながらその疼きに耐えていた。
「や……ばい」
守屋の熱い吐息が、剥き出しの鎖骨に掛かる。
守屋が興奮してくれているという事実が、桜木を興奮させた。
「桜木さん……もっと……いい?」
「はい」
桜木が答えると、守屋はもどかしそうに桜木の上衣を捲った。
できるだけ上に捲ろうとするので、桜木も背中を上げて応援した。
守屋は桜木の服を鎖骨までたくし上げると、レースがあしらわれた下着の表面をなぞった。