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駆け込んだのはラブホテル
第13章 はじめての
自分の足で桜木を挟むように座り、桜木の両脇から手を伸ばし、下着のホックを外すのにはやっぱり少し時間が掛かった。
胸を触ろうとすると、見えてもいないのに隠すように、桜木の両腕がそこをガードしていた。
守屋がその腕をやんわり外し――桜木も、強く抵抗はしなかった――胸に触れると、それは、驚くほど柔らかくて、
「んっ……」
桜木が小さく喘ぐので、余計に興奮する。
守屋は再び桜木をベッドに押し倒す。
腰の辺りに馬乗りになり、自分も上半身を脱いだ。
シャツは、適当にベッドの下に投げておいた。
仰向けになって少しだけ横にひしゃげた彼女の胸を、両手で優しく支える。
自分の手の動きで形を変える胸が、息を弾ませてぴくぴくと反応する桜木が、愛しくて、全部自分のものにしたくなる。
双丘のてっぺんについた突起に、人差し指で触れてみると、
「あっ……だめっ……」
「かっわい」
守屋は思わず呟いていた。その右側の突起を、口に含んでみる。
「あ、ちょ……! 何して……!」
「気持ちいい?」
「守屋さ……んん……!」
「気持ちいい? 桜木さん」
「ん……」
気持ちいいと言ってくれ。お願いだ。
「き、きもちい……」
蚊の鳴くような声で桜木が答えた瞬間、口の中でそれを転がす守屋の舌が激しくなった。
「あっ……あっ……やっ……」
桜木の手が、無意識に守屋の後頭部を抑える。引き剥がそうと思って手を伸ばしたのに、本能が、守屋の頭を自分の胸に押し付ける。
守屋は、気づけば桜木の太ももに自分の下半身を擦り付けていた。
やばい、これ。
後には引けない。もう、引けないところまで来てしまった。守屋はそう感じた。