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駆け込んだのはラブホテル
第13章 はじめての
「その……ちょっと、触ってみませんか、俺の」
桜木が唾を飲む音が、至近距離から聞こえた。
「これが入るんだって、桜木さんもわかっていたほうが安心するかなと思って」
「……はい」
桜木の返事を聞いて、守屋は桜木のおなかあたりの横に、膝立ちになった。
桜木の手を、そっと股間に導く。
桜木は開いたファスナーの間から、固くなったそれを下着越しに両手で挟んだ。
「おっき……それに、かちかち」
桜木の呟きに、ぴくりと返事をするようにそれが動いた。
桜木がぺたぺた形を確認したあと、裏筋を根元から先端に向かってそっと撫でた。
「う……ぁ……」
守屋は思わず桜木の肩を掴む。
「気持ちいいですか?」
桜木が嬉しそうな声を出して体を起こす。
自分が勃起していることに対して、そんな感情を示してくれることが、守屋には嬉しかった。
「どうすればいいですか?」
桜木が守屋のズボンを膝までおろし、熱い部分を両手で包み込む。
桜木も、知識だけは持っていた。そのまま上下に何度か動かすと、
「……タンマ」
守屋は桜木の傍から離れた。
「ここまでにしましょう」
「どうして……」
「出ちゃうから」
握ってしごかなくても、直接触らなくても、桜木に弄ばれていたら、そのうち出てしまいそうだった。
言ってしまってから、童貞くさいなと思ったけれど事実なので致し方なかった。