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君と偽りのドライブに
第22章 2‐11:はじめてを君に
あっという間だった。
私の腰が大きく跳ねてしまって、彼のぺニスが抜けそうになったけれど、だからといって快感が収まることはなかった。生理的な涙が、私の頬を伝った。
全身を痺れが駆け巡り、頭のてっぺんから足の爪先まで、人生でいちばんの解放、と同時に、やってしまった、という感覚も襲ってきた。
布団、汚しちゃった。
なんか出ちゃう、と思ったのだけれど、我慢できなかった。
二十代も後半になって、まさか……こんなふうに漏らしてしまうなんて。
「ご、ごめんなさい……」
口では何とかそう言いつつも、実のところ疲れ果ててしまって、もうどうでもいいや、という気持ちが勝っていた。
いいや、私、哲弥が幼稚園でお漏らしして、泣きながら先生にパンツ変えてもらってるの見たことあるし。
知らない知らない。
もう何も知らない。
しかし、まだ私の中に突き立てたままの彼は、腰の動きを一層早めた。
「ちょ、哲弥、なに……!」
シーツに染み渡ってしまう前に取り換えたほうがいい、と冷静になりかけたところだったのに、イッたばかりの敏感なところに彼の欲望を擦り込まれて、私は後ろ向きに倒れてしまいそうになる。
それを哲弥が間一髪で支えて、そして、言った。
「潮吹き、はじめて見た」
「……潮?」
言われてはじめて、あ、聞いたことがある、と思った。
けれど、