この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
君と偽りのドライブに
第6章 1‐5:お見舞い



 哲弥は「香澄ちゃん、ここ病院」と窘めながら、少しぎこちなく、私を庇うように病室に入った。

 私は彼の陰で、お邪魔します、と挨拶をする。



「えっ、あら、有紗ちゃんなの?」

 次にした声は、哲弥のお母さんのものだった。



「相手が有紗ちゃんなら、哲弥、どうしてそう言わないんだ」

 お母さんの後ろにはお父さん。そりゃまあ、数日前に決まったことなので。なんて言えない。



「あらあら大きくなって」

 ベッドの上でパジャマ姿のおばあちゃんは、記憶より痩せていたけれど、それでも血色がよさそうでほっとした。



「おばあちゃん、お久しぶりです。お元気そうで」

「あらやだ、昔みたいに喋ってよ、他人行儀だわ」



 指摘されて気づく。素で敬語が出ていた。私も――緊張していた。


/121ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ