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君と偽りのドライブに
第6章 1‐5:お見舞い



「ばあちゃん、花買ってきたから」

「クッキーはみんなで食べてね」

 哲弥のお母さんが私に譲ってくれた椅子を譲り返し、病室で過ごしたひとときは、はじめこそ緊張したけれど特段畏まることもない楽しいものだった。

幼いころ彼の家で遊んだときと変わらない温かい雰囲気。

おばあちゃんも、若返ったみたいと微笑んで、日が傾いてお暇する寸前、私たちに向かってこう言った。



「あなたたちが結婚するまでは生きなきゃねぇ」



 あ、いや、それは、と遮ろうとする哲弥の脇腹を小突く。

 野暮なことは言わなくていい。

「じゃあ、できるだけゆっくり結婚するね」

 そんな冗談で返して、私と哲弥は、みんなと一緒に病室を出た。


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