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君と偽りのドライブに
第16章 2‐5:蛍光灯のついた部屋
お泊まり用のトートをどこに置かせてもらおうかな、と部屋の中を見回していると、突然背後から抱き締められた。
「哲弥……?」
「……有紗……」
そう言う彼の熱い吐息が、首筋に掛かる。
「ずっとこうしたいと思ってた」
彼は吐息混じりの声でもう一度、小さく、本当に小さく私の名前を呼んだ。
哲弥に名前なんて、呼ばれ慣れてるのに。
それだけで、私の体温が上がった気がした。
後ろから回された彼の手が、私のおなかを撫でる。
下腹部の、女性特有の大切な器官があるあたりを、彼の手が滑る。
「今日、その……いい、んだよね?」
急変した部屋の空気に、私が声も出せず僅かに頷くと、哲弥は
「ごめん。我慢の限界」
また謝って、私の体をまさぐった。