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君と偽りのドライブに
第16章 2‐5:蛍光灯のついた部屋
彼の両手が私の鎖骨から太ももにかけてを、縦横無尽に駆け巡る。
ぐ、と後ろに腰を引き寄せられて、固くなった彼の男性の象徴が、私のおしりの少し上に押し当てられた。
「ちょ、哲弥……早くない?」
急な空気の変化に戸惑って、私がそう冗談めかすと、
「俺がこれまでどんだけ待ったと思ってんの」
ぎゅ、と腕の力を強められ、私の体温も一気に上がる。逆効果だった。
哲弥は私をたどたどしくベッドに誘導し、仰向けに寝かせて、その上に跨った。
枕の上から彼を見上げると、ふっと目が合い……哲弥は顔を真っ赤にして目を逸らす。
ああ――知ってる哲弥だ。
哲弥はそれから目を泳がせて、そっと私を抱き締めるように覆い被さり、首筋に顔をうずめる。
皮膚の薄いところを小さく吸われた感触と、ちぅ、と微かに響く音。
そのまま哲弥は顔をあげず、手探りで私のカーディガンをはだけ――
「ちょ、ちょっと、タンマ」
私は慌てて両手で彼の肩を押した。
びっくりするほどびくともしなかったけれど、彼は自ら体を起こしてくれた。
「何?」