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君と偽りのドライブに
第16章 2‐5:蛍光灯のついた部屋
「有紗の前では出さないようにしてただけで、エロいことも考えるし、有紗で妄想とかもしてましたけど」
私が何も言えないでいる間に、哲弥は言葉を足した。
「……ごめん、最後のは言っちゃいけないやつだった」
「ううん、嬉しい」
私が哲弥を抱き締める手に力を込めると、哲弥は私の耳元で大きくため息をついて、そして、引いてないならいい、と呟いた。
哲弥の右手がカーデの裾から侵入して、ブラウス越しに私の背中をまさぐると、ぷち、とブラのホックを外した。
私の胸周りがふわっと解放され、同時に、私のおなかに刺さっていた固いものが身動ぎをした。
彼が私を抱き締めたまま耳を食み、私は思わず声を上げる。
彼の呼吸は荒かった。
彼は左手を私の肩に回したまま、右手で私の左胸のブラをずり上げ、胸を包むように、優しく全体を持ち上げるように揉んだ。
私は息を殺して全身を強ばらせていることしかできなかった。
ホックを外されたブラは最早防御の機能を果たしていなくて、彼の手のひらの中心で擦れる突起がむずむずと私を掻き立てていた。
もしそこが既に固くなっていたら、彼にどう思われるか心配になった。
「有紗……」
彼が私の耳に直接流し込むように、低い声で私の名前を呼ぶ。
よく知った哲弥の声。
それに私は感じてしまっている。