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君と偽りのドライブに
第18章 2‐7:限界



彼は私の足の間から指を離し、下着を全部脱がせてベッド脇の床に放り出した。
それから自分のシャツをその上に脱ぎ捨てて、上半身裸になる。

 続いてベルトを外し、ジーンズの前を寛げる。
枕の上からでも、ファスナーの間に、下着の布を押し上げて存在を主張するモノがあるのが見えた。



 彼はジーンズを膝まで下ろした状態で、私の頭上、枕元に手を伸ばした。
私の目の前を、白いけれど意外と引き締まった体が通り抜けた。
私の足元に居直った彼は、私にちょっと背を向けて隠しながら、自身にゴムを被せた。



 袋はベッドの下にポイ捨てだ。

 きちんと片付けられていたはずの部屋が、どんどん汚れていく。



「有紗、」

 彼が私の両膝を持って押し上げる。
あられもない格好で、私は自分のいちばん弱いところを彼の前に差し出すことになる。

 哲弥は、自分自身の先っぽを、入口にぬるぬると擦り付ける。

「は……もうヤバい……」



 ああ、今さらだけど――哲弥もこういう顔をするんだ。


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