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君と偽りのドライブに
第19章 2‐8:心から
「でも俺は有紗が痛いの嫌だから、ちょっとでも痛いなら待ちたい……って、挿れちゃってから言うのもどうかと思うけど」
その台詞はとても彼らしくて、ああ、哲弥だ、と思った。
私のよく知っている哲弥が――あの哲弥が今、私の中に入っている――
「あっおい待て」
焦ったような彼の声に、
「ま、待てって言われても」
照れ隠しにそう言ったけれど、私のナカが意に反して彼を締め付けてしまったのは私にもわかった。
だから……だから電気消そうって言ったのに、と、心の中で哲弥のせいにする。
「く、そ、一旦抜くぞ」
「……っなんでっ」
「このままだと俺が先にイッちゃうから……っ」
「やだっ」
私は咄嗟に、足を回して彼の腰をホールドした。
「あっおい!」
「お願い、最後までして? 私痛くてもいいから」
「…………っ! 煽るなって……!」
彼は抜きかけていた彼自身を――一気に奥まで押し込んだ。
「あっ……」
目の前で火花が散った。
子宮の入り口にぐりぐりと彼の欲を押し付けられて――私も、興奮していた。
「動くぞ……っ……」