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君と偽りのドライブに
第20章 2‐9:続き
「哲弥……」
「ごめん、下手くそで」
「あの、あのね」
……言えない。
言えるわけないよ、そんな恥ずかしいこと。
「あのね、こっち来て」
「ん?」
哲弥がクリトリスを弄っていた手を離し、指を自分で舐めて綺麗にする。
それから私のおなかの横に肘をつき、身を乗り出した。
それを私は抱き締める。彼の顔が、ブラウスを纏った胸に埋もれた。
「う、わ、ごめん、重いだろ」
バランスを崩して私の胸に突っ伏した彼が、慌てて肘の位置を変えて、自分の体を支えた。
「ううん……そのままにしてて」
「そのまま?」
彼は再びブラウスに顔を埋め、下をまさぐる指に神経を集中しているようだった。
顔を見られていないほうがいい。