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12歳年下の彼に看病される話
第5章 芸術の秋…とかしてみたり

チョコレートコスモスがある場所を
この美咲地区の人に教えて貰って、
チョコレートコスモスが
咲いている場所に着いた。

港斗君が、私の唇の色と
表現をした様に、深みのある
茶色味を帯びた赤色をしていて。

チョコみたいな匂いと期待して
匂いを嗅いでみるが、
思ったほど…普通にお花の香りがして
チョコって言われると首を傾げる感じだったが。

駐車場に戻るまでに、
地元のおばちゃん達が数人
大きな鍋でおしるこを売って居て。

使い捨てのお椀に
お汁粉を入れて貰って。

置いてあったベンチに座って頂いた。

「お汁粉…、ほっとする味がする」

『そうですね、美味しいですね』

上を見上げると…トンビが飛んでいるのが見えて。

青い秋晴れの空が広がって居た。

お汁粉を頂いた後は、
元の駐車場に歩いて戻って。
置いてあった募金箱に、巴が
畳んだ1000円札を押し込んでいて。

『じゃあ、僕も…』

「これは…2人分。
私と港斗君の分ね…」

駐車場に戻って、
姫島美術館のある姫島まで
また20分程度ドライブをする事になる。

『美術館に行く前に、お城の前の
駅に続く通りのあたりで、
お昼にしようかなって
考えて居るんですけど、
何食べますか?巴さん。
姫島の名物って言えば、
やっぱりアナゴですかね?』

「後は…えきそば……、それから
姫島おでんとかも有名だよね?」

『今なら、おでんも良いですね、
ランチ営業してる居酒屋ありますよ。
地元の酒蔵の経営してる店ですけど。
テーブル席の椅子が太鼓なんですよ。
あ、アーモンドトースト…忘れてました。
アーモンドトーストランチに
セットで付けられる店ありますよ?』

港斗君が言うには
そのアーモンドトーストが食べられる
カフェはメディアにも何度か
取り上げられたことがある有名店らしい。

教えて貰ったお店の名前を
自分のスマートフォンで検索すると。
自分の地元のスーパーでも
そのカフェのアーモンドバターを
売っているのを見た事があって。
そのカフェの外観にも見覚えがあった。

『週末は行列のできる人気店ですけど、
お客さんの目当てはモーニングですから、
ランチは…大丈夫だと思いますよ。
じゃあ、そのカフェにしましょうか…』

30分程…車で移動して、
そのアーモンドトーストと
デカ盛りのモーニングが人気の


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