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12歳年下の彼に看病される話
第5章 芸術の秋…とかしてみたり

姫島駅からは車で10分程の。
ケーズデンキのすぐ近くに
お店を構えている。
カフェ・ド・ムッシュ姫島に到着した。

カフェと言っても全部で140席あるので、
カフェにしては大きなお店になる。
カウンター席やテラス席もあり。
姫島名物『アーモンドバター』と書かれた
のぼりが目印のお店だ。

丁度、早めにランチをしていた
お客さんと入れ替わりでテーブルに
殆ど待つ事なく付く事が出来て。

『ここのお店は、勿論
名物はアーモンドトーストですけど。
モーニングやランチもデカ盛りで
有名なカフェですしね…、
僕も何度か来た事ありますけど…。
職場の先輩はブランチピラフでしたね』

そう言いいながら、港斗が
メニューを開いて
巴から見やすい向きにして
メニューを見せてくれるが。

私の気の所為でなければ、
山の様になったピラフに
カツが乗って居て。
その上にデミグラスソースが掛った。
このお店のランチの人気NO1の様だった。

『僕はオーストピラフ派なんですけど…。
あ、でも…ムッシュセットにしようかな。
巴さんは何にしますか?』

メニューの写真はどれも大盛りで
食べきれるか…自信がないな…。

「えっと、じゃあ…私はレディースセットで」

他のメニューに比べると
ボリュームが普通に見えたので
巴はレディースセットに
ホットのミルクティーを注文して。

驚いた事に…かなりボリューム満点だが
メニューが大体1000円前後で
セットでドリンクまで付いて来るのだ。

しばらく話をしながら待って居ると
注文した物が運ばれて来て。

セットのドリンクが…ジョッキで
届いたのにも驚いたのだが。

港斗君が頼んだムッシュセットと言うのは、
名物のアーモンドトーストにサラダ。
イタリアンスパゲティのセットで。
良くある鉄のフライパンとか
熱した鉄板とかではなくて、
そのイタスパの…鉄板が…深いのだけど…。

じゅううと音を立てている、
アツアツの鉄板からは
いい香りが漂って来て居る。

『お待たせしました、こちら
レディースセットになります…』

そう言って目の前に
巴が注文した
レディースセットが運ばれてくる。

大きな楕円形の皿の右側には
名物のアーモンドトーストにサラダ
それから皿の中央には
デミグラスソースが掛かって居る
カニクリームコロッケに

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