この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
12歳年下の彼に看病される話
第6章 11月の出来事
あの…電話の感じでは、
こっちが何を言おうと
彼はうちに看病しに来る気でいるし。
来てくれると言ってるのに、
チェーンを掛けて締め出すのも…
彼の気持ちを…無下にするみたいで。
私としても…心苦しいのではあるが。
これが普通の風邪ならまだしも、
インフルエンザなのだから。
私の顔を見に来たばかりに、
彼にインフルエンザをうつして
しまいたくないと…私は考えていて。
良いお断りの文句…と…
頭を振り絞ってはみたが。
熱のある頭では考えが纏まらず。
ベッドの上でゴロゴロしてる間に
何時の間にやらウトウトと
眠ってしまって居て。
巴が…次に目を醒ました時には
時間は15時を過ぎていて。
熱を測ったら、37.6℃で
熱が…解熱剤で下がってる所為か。
寝る前よりも動けそうだったので。
「今…、身体が楽なうちに…
シャワー…浴びよ…っと…」
ベッドでゴロゴロしてたら、
また寝てしまいそうだし。
と言っても熱があるから、
寝て過ごすしかないのだけども…。
このまままた寝てしまってて、
熱が上がって来たらシャワーを
浴びるのも…難しくなりそうだし…。
お薬が…効いて…身体が楽な間に。
もう…いつ、寝てしまっても良い様に。
巴はシャワーを浴びる事にして。
自分しかいない事を良い事に、
のそのそと這って部屋の中を移動して。
クローゼットのチェストの中から
着替えの下着を…巴が用意すると。
そのままシャワーを浴びて、
いつでも…寝れる…様に…
お化粧も落としてしまって、
髪の毛も洗って乾かして。
小腹が空いた…感じがしたので。
美味しそうと思って買っていた
シュークリームを食べて。
スポドリを飲んで歯磨きをすると。
もそもそと…寝直そうと、布団に入った。
LINEも確認してみたが、
彼は仕事中なので、返事はないままで。
こんなに寝てしまてたら、
夜に寝れなくなりそうだけど…と。
思いはしたりもしていたが。
寝ないと治らないだろうから…。
横になって身体を休めていたら。
そのまま…また…いつの間にか…寝ていて。
次に…巴が…目を醒まして。
ぼんやりとて…視界に映る天井を眺めると。
なにやら…違和感を…感じた。
あれ?…