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残り火
第6章 悪魔



 どんどん気持ちが重くなっていく。
週に一度しか会えないのだから、
今日こそは仲良くしたい。
頭ではそう思っていても、
やっぱり顔を見ると意地悪な気持ちがむくむくと膨らんで、
素っ気ない態度をとってしまうと思う。
私はもう、俊郎に甘えることができなくなっている。
素直になれなくなっている。

 それでも私は、
待ち合わせの時間よりずいぶん早くから、
体を清潔にし、念入りに洗顔して、
化粧水をたっぷりと染み込ませる。
ごく薄く香る程度に香水をつけ、
入念にアクセサリーを選ぶ。
私の体は俊郎のものだから、
とても大切に扱っていることを知ってほしい。
化粧をするのも爪を磨くのも無駄毛の処理をするのも、
全部俊郎のためだから。

 そして私は、待ち合わせの時間に十分間に合うように出かける。
待たされるのはつらいけど、それでもやっぱり、
少しでも早く俊郎に会いたい。
1分でも1秒でもいい、
一瞬でも長く俊郎のそばにいたい。
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