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絶対に許さないからね
第13章 墓参り
 お父さん、ご無沙汰しています。
なかなかこれなくて、
不義理をしていました。
ここは静かで、いいところですね。
境内にあるのは、あれは桜かな?
毎年、春が楽しみですね。
裏の山、
夏は適度に日陰を作ってくれて、
秋には紅葉するのかな?
木の種類はよくわからないけど、
ずっと前、
お母さんがテレビで紅葉した山を見て、
いいわねぇ行きたいな、
と言っていたのを思い出しました。
連れていってあげるのはお父さんの役目でしょう?
もっといろいろ、
あっちこっち連れて行ってあげればよかったのに。
お兄宛ての遺言、読ませてもらいました。
ちょっと自分を卑下しすぎじゃない?
お父さんは、まあ百点満点じゃないけど、
九十点はあげてもよかったよ。
口うるさくなかったし、
家族を愛してくれてたもんね。
わたしも、銀ちゃんと詩子を大切にします。
そうそう、詩子、大きくなったでしょう?
あの子、きっと美人になるわ。
だから悪い虫がつかないように、
お父さんも見守ってあげてね。
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