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絶対に許さないからね
第13章 墓参り
「おばあちゃん、喉乾いちゃった。
ジュース飲みたい」

 言いながら、すでに片方の靴を脱いでいる。
無邪気な詩子の存在がありがたい。

「えー、ジュースあったかな?」

「お茶でいいわよ。
詩子、ジュースはさっき飲んだでしょう?」

 そう言った勢いそのままで、
わたしは思いきって言葉を続ける。
迷っていると喉が詰まる。
会話が終わってしまう。

「わたしはコーヒー。
ブラックでね。氷いっぱい入れて」

 たったそれだけ言うのに、
どうしてこんなにどきどきするの。

「いつまでも暑いわね。
もうすぐ十月だっていうのに、
ちょっと歩いただけで汗だらだらよ」

 詩子に続いてわたしもスニーカーを脱ぐ。
わたしの成長をずっと見てきた懐かしい玄関で。
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