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絶対に許さないからね
第14章 許したわけじゃないからね
平日なので道路は空いていて、
思ったよりはやく到着しそうだった。
目的地は幹線道路から外れて少し山を登った先にある。
そこの交差点の脇に大きくメモリアルパークの看板が出ていて、
否が応でも目に飛び込んできて、
隣で母が息をのんだのがわかった。
目的地に到着し、
タクシーは駐車場の総合案内所に近い場所に停車した。
支払いをしていると運転手さんが、
しばらくここで休憩していますので帰りもよかったらご利用ください、
と言ってくれた。
笑うと目尻が下がる優しそうなおじさんだ。
母は行き先がわかってからずっと、
うつむいたままで固まっている。
「着いたわよ」
「うん……」
顔を上げない。
「行きましょう」
「私、ここで、待ってる……
美香ちゃん行ってきて」
「なに言ってるの。
わたしだけ行ったってしょうがないじゃない」
「うん……」
思ったよりはやく到着しそうだった。
目的地は幹線道路から外れて少し山を登った先にある。
そこの交差点の脇に大きくメモリアルパークの看板が出ていて、
否が応でも目に飛び込んできて、
隣で母が息をのんだのがわかった。
目的地に到着し、
タクシーは駐車場の総合案内所に近い場所に停車した。
支払いをしていると運転手さんが、
しばらくここで休憩していますので帰りもよかったらご利用ください、
と言ってくれた。
笑うと目尻が下がる優しそうなおじさんだ。
母は行き先がわかってからずっと、
うつむいたままで固まっている。
「着いたわよ」
「うん……」
顔を上げない。
「行きましょう」
「私、ここで、待ってる……
美香ちゃん行ってきて」
「なに言ってるの。
わたしだけ行ったってしょうがないじゃない」
「うん……」