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絶対に許さないからね
第15章 サプライズ
土曜日の夕暮れ時。
詩子は待ちきれないって感じで、
もう牧原の家に泊まりに行っている。
昨夜、
お泊まりセットを用意する詩子の傍らで、
わたしもしれっと用意していたのだけど、
詩子はわたしの鞄の中をぐちゃぐちゃにして、
いーっと歯をむき出しにして見せた。
美香ちゃんは外出禁止!
日曜日までおばあちゃんちに来ちゃだめだからね。
わたしも行こうと思ったのに、
内緒で出掛けた罰を与えられてしまった。
このままでは、母に詩子を取られてしまう。
一体どうすれば……
考え事を、インターホンの呼び出し音に邪魔される。
ええい、さっきからうるさいな。
こっちはそれどころではないのだ。
今日は帰ってくれ。
あまりしつこいと嫌われるぞ。
居留守を決め込もうと思ったのに、
敵もなかなか諦めが悪い。
また鳴らされて、わたしは根負けして応対した。
詩子は待ちきれないって感じで、
もう牧原の家に泊まりに行っている。
昨夜、
お泊まりセットを用意する詩子の傍らで、
わたしもしれっと用意していたのだけど、
詩子はわたしの鞄の中をぐちゃぐちゃにして、
いーっと歯をむき出しにして見せた。
美香ちゃんは外出禁止!
日曜日までおばあちゃんちに来ちゃだめだからね。
わたしも行こうと思ったのに、
内緒で出掛けた罰を与えられてしまった。
このままでは、母に詩子を取られてしまう。
一体どうすれば……
考え事を、インターホンの呼び出し音に邪魔される。
ええい、さっきからうるさいな。
こっちはそれどころではないのだ。
今日は帰ってくれ。
あまりしつこいと嫌われるぞ。
居留守を決め込もうと思ったのに、
敵もなかなか諦めが悪い。
また鳴らされて、わたしは根負けして応対した。