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絶対に許さないからね
第15章 サプライズ
「はい」

 思い切り不機嫌な声が出た。

「宅急便です」

「なにも注文した覚えはありません。
持って帰ってください」

 打てば響くはやさで言い返す。

「あ、いやいや、海外からです。
上原銀一郎さんからのお届け物です」

 慌てたように言う。
銀ちゃんから荷物?
なんだろうと思いながら、
オートロックを解錠した。

 朝のラインではなにも言ってなかった。
記念日でもなんでもない普通の日だ。
なにを送ってきたのだ。
しょうもない物だったら許さんぞ、と思いながら、
ドアホンに応対して玄関のドアを開けた。
立っていたのは宅配業者ではなく、
スーツ姿の大きな体。
お相撲さんみたいな大きな手。
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