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絶対に許さないからね
第15章 サプライズ
 しょんぼりしている銀ちゃんがかわいそうになって、
背伸びをして頬にキスしてあげた。
髭の剃り残しの感触が懐かしい。
銀ちゃんだ。
銀ちゃんがここにいる。

「まあ元気ならいいか。詩子がいたら、
こんなこともできないしな」

 逃げる暇なく銀ちゃんに抱き締められ、
ぶちゅーとキスされた。
それはほんとうに、
ぶちゅーとしか表現できないような、
男っぽいキスだった。

 キスの勢いそのままで、
わたしの服を脱がせにくるので慌てた。

「いや待ていや待て、待て待て待て」

「久しぶりに美香を見て興奮してるんだよ
溜まってるんだよ。頼むよ」

 わかる。
わかるけど今はまずい。
時間をくれ。
だれにも見られる予定ないしってことで、
腋とか脛とか、
いろいろ油断しているのだ。
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