この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
絶対に許さないからね
第2章 平和な時間
残ったお湯でインスタントコーヒーを作り、
ちょっと休憩。
朝から旺盛な食欲を見せる愛しい我が娘。
目はわたしに似て大きく、
鼻筋は銀ちゃんの母親に似たようだ。
今はまだ顔の大人っぽさに言動と体型がアンバランスだけど、
あと五年もすればさぞ美人ができあがるだろう、
なんて想像するのが楽しい。
わたしはでも、親バカではない。
「美香ちゃん、なんか忘れてない?」
「その美香ちゃんっての、やめなさい」
いくらかわいくても、叱るところはきちんと叱る。
「もう、なによ。
ママって呼ぶなって言うから変えたのに。
じゃあなんて呼べばいいのよ」
不服そうな顔もまたかわいくて、
もっと理不尽なことを言ってやりたくなる。
「お母さんって呼べばいいのよ」
コーヒーを一口飲んでから言った。
豆から淹れたちゃんとしたコーヒーより、
わたしはインスタントのほうが好きだ。
ちょっと休憩。
朝から旺盛な食欲を見せる愛しい我が娘。
目はわたしに似て大きく、
鼻筋は銀ちゃんの母親に似たようだ。
今はまだ顔の大人っぽさに言動と体型がアンバランスだけど、
あと五年もすればさぞ美人ができあがるだろう、
なんて想像するのが楽しい。
わたしはでも、親バカではない。
「美香ちゃん、なんか忘れてない?」
「その美香ちゃんっての、やめなさい」
いくらかわいくても、叱るところはきちんと叱る。
「もう、なによ。
ママって呼ぶなって言うから変えたのに。
じゃあなんて呼べばいいのよ」
不服そうな顔もまたかわいくて、
もっと理不尽なことを言ってやりたくなる。
「お母さんって呼べばいいのよ」
コーヒーを一口飲んでから言った。
豆から淹れたちゃんとしたコーヒーより、
わたしはインスタントのほうが好きだ。