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絶対に許さないからね
第17章 メッセージ
 電話を切ってから、
わたしは急いで支度をして、
実家に向かった。
まだまだ夏の余韻を残す空を、
眩しく見上げる。
銀ちゃんを乗せた飛行機は、
もう日本を離れただろうか。
ゆっくりと休んで、仕事がんばってね。
くれぐれも無理はしないでね。
あと二ヶ月、
詩子とふたりで帰りを待ってるね。

 実家につくと、
詩子とオーロが並んでお出迎え。
兄としのぶさんは買い物に出掛けている。
夜、庭でバーベキューしようという話になっていて、
そのための食材やらなんやらを買いに行ってくる、と、
兄からラインをもらっていた。
明日の朝、詩子の学校に間に合うように送っていくから、
お前も泊まっていけ、と。
兄からのラインを見て、
わたしはお泊まりセットを持参してきた。

 母の部屋に行き、母に挨拶をした。
昔のように、とはさすがにいかないけど、
もうぎくしゃくしなかった。
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