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絶対に許さないからね
第17章 メッセージ
「はやく行こう」
はしゃぐ詩子。
大好きなおばあちゃんと、
わたしと三人で出掛けられるってことで、
詩子はテンション爆上がりしている。
頬を上気させて、
オーロが引くくらい元気いっぱい。
「待ちなさい、詩子」
母の部屋と玄関を、
行ったりきたりしている詩子を呼び止める。
「持ってきてあげたの。これ着なさい」
お泊まりセットを入れたバッグから、
皺にならないように、
丁寧にたたんだワンピースを出しながら、
わたしは言った。
昔、まだ母と仲が良かったころ、
母に買ってもらった思い出のワンピース。
上品な紺色で、
袖と首のところにふりふりがついている。
はしゃぐ詩子。
大好きなおばあちゃんと、
わたしと三人で出掛けられるってことで、
詩子はテンション爆上がりしている。
頬を上気させて、
オーロが引くくらい元気いっぱい。
「待ちなさい、詩子」
母の部屋と玄関を、
行ったりきたりしている詩子を呼び止める。
「持ってきてあげたの。これ着なさい」
お泊まりセットを入れたバッグから、
皺にならないように、
丁寧にたたんだワンピースを出しながら、
わたしは言った。
昔、まだ母と仲が良かったころ、
母に買ってもらった思い出のワンピース。
上品な紺色で、
袖と首のところにふりふりがついている。