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絶対に許さないからね
第17章 メッセージ
「あっ」
詩子は歓喜の声をあげ、
わたしに抱きついてきた。
詩子の「あっ」に、
かき消されそうなほど小さい母の「あ」を、
わたしは聞き逃していない。
届いたかな?
わたしからのメッセージ。
「わあ、いいの? 嬉しいー」
飛び跳ねんばかりに体全体で喜びを表現する詩子の向こう、
当の詩子よりも嬉しそうに、
今にも泣き出しそうに笑う母の顔が見えた。
いそいそと詩子は下着だけの姿になった。
わたしは詩子の頭から、
ワンピースをかぶせてやる。
背中を向かせて、ファスナーを上げる。
「やっぱりまだちょっと大きいわね」
「そんなことない。
よく似合ってるわ、詩子」
「そう? そうね。うん、似合ってる。
鏡見てらっしゃい」
詩子は歓喜の声をあげ、
わたしに抱きついてきた。
詩子の「あっ」に、
かき消されそうなほど小さい母の「あ」を、
わたしは聞き逃していない。
届いたかな?
わたしからのメッセージ。
「わあ、いいの? 嬉しいー」
飛び跳ねんばかりに体全体で喜びを表現する詩子の向こう、
当の詩子よりも嬉しそうに、
今にも泣き出しそうに笑う母の顔が見えた。
いそいそと詩子は下着だけの姿になった。
わたしは詩子の頭から、
ワンピースをかぶせてやる。
背中を向かせて、ファスナーを上げる。
「やっぱりまだちょっと大きいわね」
「そんなことない。
よく似合ってるわ、詩子」
「そう? そうね。うん、似合ってる。
鏡見てらっしゃい」