この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
絶対に許さないからね
第6章 意地悪
「だから、そういうことなんだよ。
お前はオーロに、女って認めてもらえなかったんだな」

 わははは、といかにも楽しそうに兄は笑う。
うっせ、と返しながら、
詩子がソファに放りっぱなしのリモコンを拾い上げ、
テレビのボリュームを下げた。
最近少しずつ自覚していることを、
兄とはいえ他人に指摘されて腹が立つ。
街を歩いていても、
ああこっち見てるなって思うことが、
昔と比べてずいぶんと減ってしまった。
言われなくてもわかっとるわい、と、
兄がそばにいたら、
手に持ったリモコンで力いっぱい殴りつけてやるところだ。

「で、なんか用事?」

 ぶっきらぼうに、わたしは聞いた。

「ああ、そうだったな。
実は母さんなんだけど」

 一瞬で気持ちが引き締まる。
母の話題を振られることがわかって、
わたしは身構えた。
/189ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ